枝豆の栽培は、防虫ネットをかけておけばそれほど手間はかからない印象です。満足度、コストパフォーマンスともに高いと思います。とはいえ、いくつか気をつけておきたいポイントはあります。
- 種まき時点から防虫ネットはかける。やがて背丈が伸びて防虫ネットを圧迫し始めるが、収穫までかけておいた方が無難。カメムシを発見したら速やかに取り除く。
- 花が咲き始めたら水やりはこまめにする。天候任せにせず、土が乾き気味なら水やりする。
- 収穫時期は、見た目で判断。パンパンに膨らんでしまう前に収穫した方が豆の味は濃いが当然豆は小ぶりになる。
- 収穫後は、できるだけ早く食べる。枝豆は鮮度が落ちやすい。
発芽後の経過
【11日目】
4/20時点、双葉が出ています。枝豆の発芽地温が25℃〜30℃ですので、最高気温21℃、最低気温10.3℃はかなり低いです。やはり、不織布のベタ掛けなど、寒さ対策が必要と思います。
なお、種まき時から防虫ネットを張っています。
【17日目】
4/26。本葉が出ていますが、虫に食われた穴があります。防虫ネットをかけていても食われてしまうので軽くショックです。このときの最高気温は28.2℃、最低気温でも18.7℃と、暖かくなってきました。
【21日目】
4/30。順調に育ってきています。とはいえ、1つの穴に4つの種を植えていますので、やはり全部の種が成長する訳ではありません。
通常は、1つの穴で2本立てにして栽培するようですが、筆者は、なんとなく勿体無く感じてしまい間引をせずに、このまま育てました。
当然、防虫ネットの中が混み合い、結果として競争に負けた株は、あまり実をつけることができませんでした。
ご参考ですが、4月の気温です。最高気温でも、生育適温の20℃〜25℃のレンジに足りない時期が半分近くあります。
【31日目】
5/10時点。背丈が伸びてきました。青々としており、病気も特に見られないようです。
【43日目】
5/22時点。生い茂りすぎて、防虫ネットにあたっています。相当混み合っている状況です。可能な限り、支柱を上にあげて、ネットに当たらないように対応します。しかし、抜けてしまっては意味がないので、自ずと限界があります。その場合は、あきらめて混み合ったままの状態にします。
防虫ネットをかけていてもいくらかの虫食いが発生するのですが、収穫に影響するほどではありませんでした。
畑に行ったときに、ネットを空けて中の様子を見ますが、特に虫も見当たりませんので、特段、害虫対策をしませんでした。
なお、枝豆に多い害虫はカメムシです。もし、カメムシを発見したら取り除きます。
5月の気温。生育適温の20℃〜25℃のレンジに、最高気温が入っています。枝豆の生育がしやすい季節と思います。
【57日目】
6/5時点。実が着き始めました。この枝豆の品種は、花が小さく、花びらもよくわからないので写真を取り漏らしましたが、白い花が着きます。花が咲く頃からは、乾かないようにまめに水やりすると実が大きくなるそうです。
【64日目】
6/12時点。少し膨らんでいますが、収穫まではまだまだ掛かりそうです。
【75日目】
6/23。防虫ネットの中でぐしゃぐしゃになっています。防虫ネットを外すべきか迷います。
既に、虫食いの痕跡が見られますので、害虫が侵入していると思われます。害虫が入ったままにしてしまうと、防虫ネットをかけることが裏目に出るかもしれません。
しかし、豆を守るためには防虫ネットを外さないほうが無難と聞いていますので、結局この状態のまま、収穫まで防虫ネットをかけっぱなしにしました。
後ほど他の方に聞いた話では、やはり防虫ネットをかけないと、豆が虫に食われ穴があくことが多いそうです。枝豆の栽培は2回めですが、2回めとも豆自体への虫食いの被害はなかったので、防虫ネットはかけっぱなしをおすすめします。
収穫
【77日目】
6/25。まだ、豆は小ぶりですが、2本収穫しました。このときはジャガイモ掘りをしていて写真を取り忘れましたが、収穫した豆はその日のうちに茹でで食しました。スーパーで売っている枝豆と比べると明らかに味が濃く美味しいです。
枝豆は鮮度が落ちやすいと聞いていますので、収穫したらできるだけ早く食べたほうが良いと思います。
【89日目】
7/2。更に枝豆を収穫です。豆の膨らみ具合もいい感じになってきました。
根に小さな丸い膨らみがぽつぽつありますが、これが根粒菌です。どの程度の状態が良いのかわかりませんが、筆者の場合は、概ねこのような着き方をしています。もっと丸い大きなコブがゴツゴツと付くと想像していました。
今回は、種を播く時期を1,2週間ずつずらして3回に分けため、長く収穫できました。
一袋250円ぐらいの種から、2畝一杯の株ができて収穫できましたので、コストパフォーマンス、満足感、ともに大きいのではないかと思います。
なお、6月の気温です。6月中旬以降、ぐっと高くなり、生育適温を超えていきます。
【種を播く時期をずらした株の状況】
昨年、枝豆を栽培したときは、一袋の種をいっぺんにまいてしまったため、収穫時期もほぼ同時となり、短期間で一気に収穫することになってしまいました。
そこで、今年は1,2週間ずつ3回に分けて種まきをしました。
下記は、7/9時点の3回目の株の状況です。今年は、枝豆を長く楽しむことができました。
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