比較的手間がかからず、収穫量も見込める枝豆ですが、ポイントを外してしまうと種まきから失敗してしまうことがあります。筆者は、最初の種まきでは、一つも発芽せず全滅しました。
当記事では、初心者が気をつけた方が良い4つのポイントを記載します。
- 土作りでは、基本的に肥料は不要。
- 種まきの前に、予めマルチを張っておき、地温を上げる。地温を確保することが重要。
- 種は深く植えすぎない。指で押して土に隠れる程度。
- 水は遣りすぎない。種を播いたあとに一度水を上げれば、その後は発芽まで不要。
土作り、準備
筆者が在住する地域は暖地になりますので、4月頃からが種まきの時期になります。(以下の過去記事でいくつかの作物ごとのスケジュールを掲載していますので、ご参照ください。)
そこで、3月に土作りなどの準備を始めます。
畑を掘り起こして土を柔らかくするとともに、腐葉土を入れて耕します。
その後、畝を作ります。畝は、種を2列で播くのであれば60cmほどの幅にします。とはいえ、それほど厳密に考える必要はないかと思います。狭いと成長したときに混み合うことになるのですが、このあとの記事のとおり、相当に混み合った状態でもそれほど収穫には影響がないと思います。
畝を作ったあとは黒マルチを張ります。発芽適温が25〜30℃と言われているので、この時期の気温では地温が足りないため、黒マルチを張って地温を上げる効果を狙っています。
なお、肥料に関しては、もともと畑作をしていた土地であれば不要と考えます。枝豆は、根に根粒菌が付き空気中の窒素を取り込んで肥料化できると言われます。肥料が多いとかえって根粒菌がつきにくくなり、結果として生育に支障が出ると言われています。
種まき
マルチに2列の穴を空けます。穴の間隔は、20〜30cmほどです。
発芽しなかった場合を想定し、一つの穴に4つほどの種を間を空けて播きます。成長の過程で間引くことになります。
種を播くときは、土に隠れる程度の深さまで指で押して埋めます。その後、周りの土を軽く種の上にかぶせ、種を播いた部分を手のひらで押して土を固めます。雨が降ったときなどに、種が流れたり、深い空洞に落下することを防止するためです。いずれにしても、あまり深く植えてしまうと発芽せずに腐ってしまいます。
筆者が最初に失敗したのは、2,3cmほどの深さで深く埋めすぎてしまったことが原因と思います。
水やり
種を播くと水をあげないといけない感覚がありますが、枝豆は水が多いと腐って発芽しなくなります。種を播いたときに、種に浸透するほど土が湿っているようであれば水やり不要と思います。心配であれば、種を播いたときだけ、軽く水をかけて、その後は発芽を待ったほうが良いと思います。
最初の頃、筆者は毎日水やりをしていたので、それが原因で発芽しなかったと思います。
地温を上げる
前述のとおり、発芽適温が25〜30℃と高いので、地温を上げる工夫をします。
以下は、畑のあたりの4月の気温です。最高気温でも発芽適温に到達する日はわずかです。そのため、種を播いたあとに、不織布を畝の上にベタがけします。発芽するまでは日当たりは重要ではないので、二重にしてかけました。
また、不織布が風で飛んでしまいますので、U字ピンなので、端を軽く固定した方が良いと思います。
4/9に種まきし、4/13には発芽を確認しました。
(このときまで筆者はスコップを挿して無理にマルチの穴を空けていたので見た目が汚いですが、ハサミで丸く切るときれいに空けられます。なお、穴をあける数が多く、面倒であれば穴を空ける道具もあるようです。)
【番外編】家のベランダで卵ケースを使って発芽させる
昨年、筆者は畑での枝豆の直播きで失敗してしまったため、ベランダで発芽させて畑に定植しました。
今年も万が一に備え、ベランダでも種まきをしています。
発芽後、あまり時間をおかずに定植予定ですので、卵ケースを使い、底に穴を空けて土を入れ、種まきしています。
卵ケースの場合、種を播く前に土を十分湿らせておきます。種を指で押して土で隠れる程度に埋める点は畑と同じです。種を埋めたあとは、水を遣らず、発芽を待ちます。
4/10に種を播いて、4/16には発芽し始めました。本葉が出始めた時点で畑に定植しました。
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