- 水やりはそれほど必要ないトマトだが、ここ数年は酷暑(35℃超)が続くことが多いので、地面が乾いているようなら夕方などに、適宜水やりをする。
- 害虫被害は、葉や茎よりは、実そのものに対するものが多い。タバコガの幼虫が実に寄生したり、コガネムシが甘い果実を食べてしまうので、早めに見つけて捕殺するか、実にネットを掛けてみる。
害虫被害
【110日目】7/9。トマトが鈴なりになってきました。いくつかは赤く色み始めています。
これまで、あまり害虫被害を意識しなかったトマトですが、実ができて、熟し始めると害虫被害が出てくるようです。
赤いトマトの実が食害されています。この時点では何が食べているのかわからなかったのですが、後にコガネムシであることが判明しました。
コガネムシは赤く熟した食べ頃のトマトを狙って食べるようで、タチが悪いです。
もう一つ。この頃から目立ってきたのは以下の幼虫による被害です。調べるとタバコガのようです。こちらは、青い実から付きます。穴をあけて食害し、実の中に侵入するようですが、これも別の意味でタチが悪く、房状になっている近くのトマトをつまみ食いするように、少しずつ複数のトマトを食い散らかしていきます。
穴があいているだけのものは、おそらくつまみ食いしたものです。下の写真のいくつかにあるように穴の周りに糞がちらかって汚いものは、中に幼虫が潜んでいる可能性があります。
穴の周りに糞がついているものの一つの中身を見てみたところです。緑色の幼虫が入っていました。保護色のようで、周りが緑でないところでは、茶色になっています。
基本的な対策は農薬を使わないのであれば捕殺です。特に、幼虫については、トマトの実が房状になっている辺りをよく見ると、小さな幼虫がいることがありますので、排除します。
コガネムシ対策としては、不織り布のようなもので、トマトの房のあたりを包んで、コガネムシの侵入、食害を邪魔をする方法があるそうです。おそらく、タバコガの幼虫にも効果があると思いますが、幼虫がいないことを確認してから不織り布で覆わないと逆効果になります。
筆者の場合は、収穫前半までは許容できる範囲の食害だったことと、後半は食害よりも実割れのほうが致命的だったので、不織り布を使った対策を実施しませんでした。来年、やってみたいと思います。
収穫
【123日目】7/22。7/12ぐらいからぽつぽつと赤く熟したトマトを収穫し始めました。7/22頃になると、写真の通り、一気に赤いトマトが収穫できるようになりました。
フルティカは中玉トマトと言われており、もう少し大きいものを想像していたのですが、ミニトマトより一回り大きい程度です。
味は甘いので、トマトが苦手な方でも食べやすいと思います。逆に、トマト臭い方が好きな方は物足りないかもしれません。
【138日目】8/6。この日まで雨が振らずカラカラだったのですが、この日は夕立に遭いました。以下は、東屋で雨宿りしているところで撮った写真で、直前に収穫したトマトと枝豆です。
8/9にも豪雨となりした。雨が降ると実割れしやすいと言われますが、そのとおり、この後はほとんど実割れするようになりました。
対策としては、ビニールなどで雨よけをつくり株全体をカバーすると良いようですが、なかなか大変な作業なので、筆者は実施しませんでした。
実割れ
【143日目】8/11。この辺りから、熟してくると実割れする状況が続きます。浅いものであれば、該当部分を取り除いて食しますが、もともとスモールサイズのトマトなので、あまりひどいと食べられるところが残りません。
実割れの原因は、前述のとおり雨のせいともいえますが、日中、収穫したときに、暑さでトマトがやや膨張し、ヘタと実の間から汁のようなものが染み出しているものがいくつかありました。酷暑のせいであるようにも感じました。
【147日目】8/15。かなり株自体が疲れてきた感じです。全体に倒れかかっていて、吊っている紐に寄りかかっている感じです。
赤いトマトもありますが、ほとんど実割れしています。また、コガネムシの食害も多くなってきました。
8月は、今年も酷暑となっており、実の中にいた幼虫も暑さで死んでいるものをいくつか見かけました。
【161日目】8/29。赤い実がついているように見えますが、この時期になるとトマトの傷みがひどく、収穫できませんでした。枝も一部枯れています。
実態としては栽培終了と思います。
昨年と今年の気温の比較
気象庁のデータには、いくつかの観測地点で詳細なデータを取得しています。詳細なデータを取得できて、畑から最も近い観測点のデータをもとに、昨年と今年の気温の変化を比較しました。
以下、10日移動平均で、平均/最高/最低気温を2022年と2023年で比較しています。
毎年、酷暑、異常気象と言われていますが、体感としては今年は昨年より暑い印象でした。比較するとやはり、7月以降は今年のほうが気温が高いと言えます。
特に、今年の特徴は、8月初旬頃に気温のピークを迎えながらも、その後もなかなか下がらないことだったと思います。
トマトは水分量が多く地表に出ているので、日中、収穫に行くと、実自体がお湯のように熱くなっていました。害虫もトマトの中で死んでいるものがいましたので、やはり、この暑さは想定外の暑さと言えそうです。
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