害虫対策は必須です。しかし、せっかくの家庭菜園なので市販品の薬物を使わない無農薬を目指したいと思います。
害虫よけとして、まず、防虫ネットを挙げられますが、僅かな経験ながら、防げるのは甲虫や蝶など大きめの虫で、アブラムシには無力と感じています。
そこで、薬物ではない、食品を元に自然農薬を作って散布する方法をご紹介します。
害虫対策
- 害虫の数が少ない場合は、捕殺などで対応
- アブラムシが大量についている場合は、油石鹸水が効果的
- 幼虫や蝶、蛾には、唐辛子焼酎が多少効果がある(と思われる)
概要
発芽早々から害虫による食害が目立ちました。そこで、捕殺と、自然農薬を作って散布したところ、一定の効果がありました。特に、アブラムシには油石鹸水が効きました。数回の散布でほとんど見られなくなりました。
食害の状況
発芽直後、4/30時点です。少し葉が欠けているものがありますが、これは種が良くないのかもしれません。
本葉が出始めている5/10時点です。食害と思われる穴が複数の芽に目立ち始めました。
5/14時点です。葉のかなりの部分に食害が目立ち、本葉も黄色くなっています。このまま無事に育つのか心配な状況です。
5/18時点です。他の株も同様の状況になってきました。後述のとおり自然農薬の準備中なので、とりあえず、葉の裏側を見てアブラムシを捕殺することで対応します。
5月の気温は、発育適温が20〜30度とのことでしたので、平均では、ギリギリ適温に入るかどうかの状況でした。やはり株の勢いがなく、害虫が着きやすい状況かもしれません。
対応
当初は、幅広い害虫に効果があると言われる唐辛子焼酎で対応しました。唐辛子焼酎は、唐辛子を焼酎に漬けてカプサイシンを抽出したものですが、利用できるようになるまで1か月程度かかるとのことですので、予め準備した方が良いです。
唐辛子焼酎の作り方
筆者の場合は、他の方のブログを参考に以下のものを準備し作成しました。
唐辛子は、ハサミで細かく裁断し、種も含め空のペットボトルに入れて焼酎に浸しておきます。本来、使えるようになるまで1ヶ月ほどかかるようです。
この原液を100倍に薄めて散布します。
希釈の仕方は人によって意見があるようで、当初は300倍から始めましたがほとんど効き目が見られず、自分の手に掛けてみてもただの水のようでした。そこで、徐々にあげて100倍程度にしました。これでも、手に掛けて多少ピリピリする程度です。
成長点、歯の裏側など、虫の付きやすいところに特に散布します。
- 唐辛子(乾燥したもので20g)。
- 焼酎(35度以上のもの200cc)
- 500cc程度の空のペットボトル(漬けておく用と散布用の2つ)
- 霧吹きヘッド(500ml用。百円ショップにて)
油石鹸水の作り方
油石鹸水は浸け置き不要ですので、使う直前に作ります。油と洗剤の割合は、2:1です。
これに水を入れて蓋を締めてから、よくかき振って混ぜて完成です。
アブラムシのいるところにあたるように、しっかり散布します。油石鹸水をかぶるとアブラムシが窒息するようです。
散布して20〜30分程度経ってから、水を掛けて洗い流したほうが良いとのブログもありました。
- サラダ油(5ml)
- ヤシノミ洗剤(サラヤ株式会社 2.5ml)
- 水(500ml)
- 500cc程度の空のペットボトル(1つ)
- 霧吹きヘッド(500ml用。百円ショップにて)
散布
5/22から唐辛子焼酎を散布開始。この時点でかなり食害が目立ち始めた状況です。散布と捕殺を実施しています。
6/2の状況。歯の裏側にかならずアブラムシがついていますが、とりあえず成長しています。
6/16。順調に育ってきてはいますが、毎回、葉の裏側にアブラムシが大量発生しているので、油石鹸水に切り替えて散布しました。このあと数回散布したところ、ほぼアブラムシは見当たらなくなりました。これは効果を実感しました。
6/23、オクラの蕾ができています。
6/25、花が咲き始めました。
ちなみに、6月の気温です。6/15あたりから一気に気温が上昇しています。
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